FUJIROCK ’14

今年のフジに関しては、いつも行く周りの人間がことごとく行かない宣言を早々にしていたことが特筆される。それはヘッドライナーを始めとするメンツの弱さがやはり原因だろう。勿論自分も行く前には全く同感で、これは更に来場者数減るな、と予想していた。実際発表された来場者数は10万2,000人と昨年より1万人近く少なかったことになる。ちなみに日付毎来場者数は以下らしい。ソースは Qetic

24日前夜祭 10,000人
25日(金) 27,000人
26日(土) 35,000人
27日(日) 30,000人

しかし、行った後の今思うこととして、そんなにメンツ悪かったかな?である。自分も含め先入観で弱いな、と思ってた人達がたくさんいた為の客数減なんだろうけど、個人的には昨年のフジよりよっぽどライブを楽しめたし、新しく好きになったミュージシャンもたくさん出来た。これはフジロック自体が新陳代謝をしている過渡期ということなのかもしれない。過去10年ちょっとを支えてきた往年のファン達には刺さらなかったメンツだが、今回来たオーディエンスは楽しんで帰ったはず。この新陳代謝に適応するか否か、をイチ音楽好きとして試されている気がする。そして、その環境変化に今のところ対応しているぜ、と。

金曜の早朝に越後湯沢に入って、例年通りタクシーを使って会場まで。駅の込み具合、待ちタクシーの台数からして既に来場者数の減少を感じさせた。今回は、テントとリュックを予め宅急便で送って会場で受け取る手はずを取ったので、快適に移動できた。キャンプサイトに入ってからは、昨年の痛恨のミスを繰り返さないように、昔よく貼っていたエリアに上がって、トイレも近くにある割とフラットな場所に決める。朝待ち合わせていた友人は案の定、到着が遅れるとのことなので、一人でテントを設営。

友人の到着を待って、会場入りしたのがお昼前位だったか。金曜日に観たステージは時系列で以下。素通りは除く

  • JAMES IHA
  • WILD BEASTS
  • TEMPLES
  • FOSTER THE PEOPLE
  • BOMBAY BICYCLE CLUB
  • 温泉
  • BASEMENT JAXX

BOMBAY~ の後に温泉が入ってるのがポイントである。昨年キャンプサイトに復帰して一番の発見が苗場プリンスの温泉を使えることだった。これのおかげで昨年は雨で冷えた体をリフレッシュさせることができた。それに味をしめて今回も要所で温泉が入ってくるわけだが、今年は金・土と完璧な晴れだったので、この温泉は汗を流しにという別の理由である。

JAMES IHA は初めて観たが、率直に言うと彼は歌わない方がいい。サウンドやメロディーは好きだが、彼のボーカルが台無しにしてた。音楽に関わってるんだからいくらギターリストでももっと歌上手くていいんじゃ、って思う位下手。スマパンファンなので見てみたという程度。TEMPLES から JAXX まではハズレ無しの大満足ステージばかり。この日のベストはTEMPLES も良かったが、ステージの迫力、グルーヴ、演出等でBASEMENT JAXX が上回った。

26日土曜日。

  • キャンプサイトでごろごろ
  • オレンジの奥、Cafe De Paris エリアの木陰で昼寝
  • JUNGLE BY NIGHT
  • ST.VINCENT
  • 温泉
  • ARCADE FIRE
  • JUNGLE BY NIGHT

この日は猫のように前半ごろごろしていた。昼までキャンプサイトの木陰にマットを持って行き寝たりネットサーフィン。やっと会場入りしても飯→移動→移動先で昼寝 というレイドバックな過ごし方。。やっと目が覚めたのがCafe De Paris のJUNGLE BY NIGHT. YOUTUBE でライブ映像を見て以来楽しみにしていたんだが、期待以上の楽しいステージだった。若さがほとばしってて、それゆえにオーディエンスの盛り上がりに素直に興奮しているのが伝わってきた。盛り上げ上手なのもあり、狭いテント内が完全に一体化していた。この興奮を川遊びしてた友人に伝えたら、見れば良かった、と後悔し始めて深夜のクリスタル・パレスのステージも観ることに。ちなみにそこのパフォーマンスも良かったので、翌日午前中のオレンジコートの3回目のステージにも足を運んだのだった。同じバンドを3回観るというのは初めて。その次のST.VINCENT は一曲YOUTUBEで知ってたので観てみるか、程度に行ったのだが完成度の高いアーティスティックなステージに魅了された。もっと前でしっかり観るんだったと後悔。そしてアー写をググってさらに後悔。近くで観たかった、、ARCADE FIRE も直前まで全く音源聞いたことなかったバンド。海外の色んなフェスに出てるので名前だけは良く聞くな、て程度の認識。これは完全に食わず嫌いしてたわー、とYOUTUBE のライブ映像を見て認識を改めた。この日のベストはそんなARCADE FIRE. なんとなく幻想的なイメージがあって、同じケベック出身のサーカス、シルク・ドゥ・ソレイユ を連想させる。

27日日曜日。

  • JUNGLE BY NIGHT
  • bonobos
  • BEGIN
  • JOHN BUTLER TRIO
  • ASGEIR  実際ほぼ寝てた
  • THE FLAMING LIPS
  • LORDE
  • JACK JONSON

昨年同様、最終日は貝掛温泉に宿泊するので、朝テントを撤収して10時頃旅館にチェックイン。昨夜あたりから空気が冷たくなり、雨が来そうだなと思っていたんだが、テント撤収時は晴れていたのに、貝掛温泉に到着した頃降り始めた。11時半のJUNGLE BY NIGHT に間に合わせるため会場に戻ったところ、やはりこちらも降りだしていて、雨具装備でオレンジへ。前日2回のステージをこなし、2回目は深夜だったのに朝からまた演るなんてタフだな、、と思いながら観てたが、雨が降っていたのもあったけど明らかに前日のパフォーマンスより劣る。ステージが大きくなって客との距離が出たのもある。一体感があまり無い。小箱で満喫させてもらったし、ということでヘブンの bonobos へ。メンバーが結構な数脱退してから初めて観る、というかかなり久々。相変わらずハートが熱くなるボーカルで良かったんだけど、最後定番だったはずの Thank you for the music をやらない、という昔を知ってる人間にはサプライズがあった。バンド構成が変わって以来やってない曲なのかもしれない。

JOHN BUTLER TRIO も楽しみにしていたバンドの1つ。フジで観るのはもう3回目。こちらも良かったんだけど、新譜のシングル Only One を演らなかったり、最後の定番曲を演らない、など少々物足りない内容だった。もう1つ楽しみにしていた THE FLAMING LIPS. ライブがとても評判いいのに今まで観る機会が無かったので、頑張って前列で待機。最初っから紙吹雪出るわ、変なキグルミ登場するわで期待どおり大満足なステージだった。終わってすぐにレッドの LORDE へ。こちらも演ってる本人が楽しんでるのが遠くからでも伝わってくる本気度の高いパフォーマンスだった。LIPS と時間が被らなかればもっと前で観たかった。かなり前で観ていた友人曰く、オーディエンスの盛り上がりっぷりに感動している表情が見れ取れて、それを見てこっちも感動したとのこと。JACK JONSON はまあ、CD 通りというかそれ以上でも以下でもないステージ。寒くなければ最後までいたかもしれないが、早く温泉でゆっくりしたい欲求の方が勝り、途中でステージを後にして今年のフジロックを終了させた。この日のベストはTHE FLAMING LIPS.

変化に気付いて邪推しているのだが、いつも最終日の夜ゲートには SEE YOU NEXT YEAR とのみメッセージが掲げられているのに、今回は早くも日程まで書いてあった。これは一見ただの親切とも受け取れるけれど、ここ数年の来場者数減少を受けて、運営側が少しでも動員数を戻すために早期に日程を発表したのかな、なんて深読みしたり。が、まあ深い事情はきっと無いのでしょう。

さて、TOP3 PERFORMANCE.

  1. ARCADE FIRE
  2. JUNGLE BY NIGHT
  3.  BASEMENT JAXX

新規発見等で印象に残ったミュージシャン TOP3.

  1. ARCADE FIRE
  2. ST.VINCENT
  3. JUNGLE BY NIGHT

FUJIROCK ’13

今年の来場者数は約11万1000人とのこと。昨年のラインナップと比較して今年は弱いと言われていたが、それを反映して昨年の14万人より3万人少なかったことになる。

個人的な願望としては、このまま10万人位で今後も続いて欲しいと思う。昨年はさすがに人が多すぎて窮屈さを感じた。野外フェスでそう感じたのは初めてかもしれない。

今年は久々に、実に2009年以来久しぶりにキャンプをした。初日の朝に新幹線で出発したのだが、ひとりでテント・サンシェード・椅子・その他キャンプ用品を持っていくのは大変しんどく、90L入りの巨大リュックがパンパンになってしまった。そして先についたので一人で設営。と、ここまでは良かったのだが、立てた場所が悪く夕方になってスタッフにどかしてくれと言われる始末。友人が来るのを待って温泉に行き、合流したところで仕方なく移動。大雨に1日1度は見舞われる今年のフジだったがテント泊自体は割と快適だった。それには大いに温泉が関係しており、夕方と寝る前の1日2度の温泉利用があったからだと思う。

ライブ自体はそれほど記憶に残ったパフォーマンスが無い。今年は楽しみにしていたバンドにことごとくハズされた。マイブラは音が悪くボーカルは全く聴こえなかったし、FOALSはしっとりしたセットリストで盛り上がりに欠けた。BJORKはさすがのクオリティで聴き応えあったけれど、完成度が高いがゆえにCDを聴いているのと差が無く、ライブ感が薄かった。相対性理論については、今後フジでは無しだなと思った。明らかに客層が異なっており、異様な盛り上がり方をしていた。
そんな中YO LA TENGO は初めて見たけれどライブ感溢れるステージで満足したし、LOS GUANCHES の脳天気に明るいキューバノリは、客を交えて盛り上がるとても楽しいもので、小ぶりなステージだったけどフジロックらしいパフォーマンスだった。

今年見たリスト。

LOS GUANCHES
cro-magnon
THE SEA AND CAKE
MY BLOODY VALENTINE
DEATH GRIPS
DJ SHADOW

AIMEE MANN
LAMA
KYTE
奥田民生
FOALS
BJORK
JURASSIC5

YO LA TENGO
THE HOT8 BLASS BAND
TORO Y MOI
相対性理論
CAT POWER
The xx

今年はヒートアップしすぎた’12からのクールダウンの年と位置づけて、来年また楽しめるラインナップになることを期待する。

 

 

 

 

FUJIROCK ’12

今年の総括。

まず特筆すべきは何と言っても天候。会場入りした初日の14時から最終日の26時までとても快適に過ごせた。Radiohead後にオアシスで深夜の晩御飯を楽しんでいるとき、一瞬だけパラパラと小雨がふったけれど雨具が必要になるほどでもなく、一度も濡れないFUJIROCKとして記憶に残る好天気だった。ただ後情報として、29日のお昼ごろに数十分大雨が降ったらしい。遅めの起床をしてテントを撤収している人達は最後の最後でずぶ濡れになったかもしれない。

イベントのクオリテイについて言及するなら、快適とは言い難い点もいくつか。まず入場者が異常に多かった。体感で、例年ならばこんなところで混まないだろう、という場面にいくつも遭遇した。人気ミュージシャンのステージで入場規制になることは以前からたまにあることだけど、たとえばレッドマーキーの後方には、いつもならば容易に椅子やレジャーシートを敷くスペースが見つかるのに、今年は林や道路の方まではみ出て観る人までいたり、グリーンの場所とりにしてもしかり。アンオフィシャルだけども、タクシー運転者いわく今年は前売りで15万人との情報もあり、例年を遥に上回る数字。それとは逆に飲食ブースの数が若干減少にしているように感じた。顕著なのはオレンジコート。数年前まであった櫓が撤去されて以来どんどん店舗数も減っているように感じる。
#時事通信社の記事では14万人との記載も。 

ミュージシャンについては、個人的にヘッドライナーは近年で一番の豪華さだった。ただその次あたり(グリーンの日中、ホワイトの夜枠あたり)にもうひとつ輝きがなかったように思う。一番残念なのは、ここ数年ヘヴンのタイムテーブルにこれは、と思うミュージシャンがブッキングされないこと。あの個性的な場にフィットするバンドがいなかった。自分の印象的なフジロックの風景を思い出すとき、ホワイトやヘヴンでいい音楽に出会えたことがまっさきに出てくる。過去を振り返ると Battles, The John Butler Trio, Money Mark, Polaris, bonobos,などなど。

今年印象に残っているミュージシャン。

  • Explosions in the sky
  • Caribou
  • チャットモンチー

The Stoe Roses, Radiohead についてはある程度予想できていたステージなので勿論良かったのだけど、新たな発見、というインパクトはなかったので、そう考えると今回のフジロックで好きになった!と言えるのはExplosions in the sky, Caribou と少し少ない。また昨年のCongotronics のように汗をかく程踊って楽しんだステージが無かったのも残念。やはりヘブン以下の小ぶりステージで良質な音楽に出会いたい。

最後に言うならば、今年はソフトバンクiPhoneの調子がすこぶる悪かった。お陰で誰がどこで何してるといった情報、及びの自分の情報発信がほどんど出来なかった。Twitter, Facebook, instagram といったソーシャルメディアを会場内で使うことができず、明け方宿に戻ってから就寝前の読書のようにフィードを読み漁るのが一日の締めだった。でも同じソフトバンクでもさくさくアップロードしてる人もいて、なんなんだこの差は、とネット接続の満足度は多いに低下した。

観たものリスト:

  • チャットモンチー
  • Moritz von oswald trio
  • Beady eye
  • The Stone Roses
  • Special Others
  • Che Sdaka
  • Cribou
  • The Specials
  • サカナクション
  • Justice
  • 電気グルーヴ
  • Busy P
  • toe
  • 井上陽水
  • Jack White
  • Explosions in the sky
  • Elvis costello
  • Radiohead

記憶に残るトップ3:

  • Radiohead 待望の初フジロック
  • Explosion in the sky 事前に少しだけ音源聞いてて期待していたけど、ライブは遥かにそれを上回った。
  • チャットモンチー: こちらも多分初フジロック。ガレージロック寄りになった音、ライブの迫力。音楽に対するストイックさが伝わるステージだった。

チャットモンチー

ところ天国定番のカレー

グリーンステージからの夕焼け空

Radiohead前のグリーンステージ

Radiohead後のオアシス

 

Recently music festivals scene in Asia

Probably Fujirock music festival is one of the most popular music festival in Asian area. Although it depends on a definition of “popular”, if its definition contains cleanness, I can say “not only Asian area but also over the world.”

By the way I didn’t know there are some outdoor music festivals in China. That name is Strawberry Music Festival. When I worked in Shanghai about 4 years ago, I had heard some Chinese staffs that is there big music festivals like Fujirock in China? They all said “No, Police and Government wouldn’t allow such kind of events. They are afraid of possibilities of riots and demonstrations.” I was convinced by the reason in that time. Because when I lived in Shanghai, usually I felt like I’m in a democratic state, but actually China was still communist country. Of course it isn’t change up to now, but knowing the existence of that fastivals, I thought their policy is changing gradually. So, get back to the story, on the one hand, I was very surprised to lead this entry about Beijing’s rock music scene. And more surprising fact was that it took place in Beijing since 2007. According the blog entry above, some Japanese bands had appeared on the stage in a past. But on the other hand, there are some anxious factors.

”Attention: Suzhou Strawberry Music Festival 2011 has been canceled due to seriouse damages of park facilities by lightning and weather recently.”

Last year, suddenly the official site announced about cancelation of the Suzhou’s one. (now it disappeared ) They mentioned the reason was facilities problem, but as the blog’s writer of that entry said, in all likelihood it deeply related to Ai Weiwei’s arrest.
http://www.webdice.jp/diary/detail/5557/

Change the topic, Korean event promoter Yellowline have been forming alliance to Smash which is promoter of Fujirock. So since 2009 we can see similar line up  with Fujirock in JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL in Korea.

In conclusion, recent Asian outdoor music festival’s market is growing up quickly and it can offer great opportunities for musicians over the world. Many bands are able to make an efficient tour schedule when they think of world tour, and it will bring much money to bands. And Asian music funs will have more opportunities to see many kind of musicians.

          

 

アジアのミュージックフェス事情について。
フジロックは、アジアで最も知名度、規模共に大きなフェスティバルの1つだと思うが(クリーンという分野においては世界一という話もあるが、真偽は不明)、ここ数年は他のアジア諸国でも同様のフェスが増えてきているようで、中国では Strawberry Music Festival というフェスが2007年から続いており、デモや暴動を厳しく取り締まっている中国政府がよくぞ開催を許可したな、と政策の微妙な変化を感じさせられる。とはいっても、昨年はAi Weieiの逮捕に関連して蘇州で開催予定の同フェスが急遽中止になるなど、まだまだ政治に翻弄される文化環境であることも再認識させられた。このあたりの事情については、こちらのブログを参照:
http://www.webdice.jp/dice/detail/3162/
http://www.webdice.jp/diary/detail/5557/

隣の韓国に目を移してみると、イエローラインという興行会社がフジロックを主催するスマッシュと提携して2009年より JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL を開催しており、こちらのラインナップを見ると非常にフジロックと似ている。今年12年のヘッドライナーは全く同じ、Radiohed,The Stone Roses となっている。

こうして見ると、もはやアジアのフェスも世界中のバンドやミュージシャンにとって1つの重要なマーケットになっているように思える。フジロックに来るついでに韓国、中国もまわって一稼ぎする、というツアースケジュールが出てくるのもそう遠くないのではないだろうか。音楽好きとしては、アジアマーケットの拡大で、より多くのライブを観る機会が増えるのは喜ばしいことだと思う。